「はよー」
「おはよ~」
眠い目を擦り大学へ向かう。
「今日凛月も一限からだったんだ」
「おう、凛もか」
「そー」
大きなあくびをしながら答える。

私たちは高校一年生で出会い、二年生で交際をはじめた。でも実は、入学式の日、密かに私は一目惚れしていたのだ。
二年生になり同じクラスで隣の席という運命的な出会いから始まった。(自称)

「あの……」
彼は、少し威圧感のある目を私に向け言った。
「ん?……あぁ、隣よろしくな」
声や目は少し怖いけど、思ったよりも優しい雰囲気に私は、
「はい!桃津凛です。よろしくお願いします。」
と返した。
「あぁ、俺は東堂凛月だ。」
「りつさん……素敵な名前ですね」

こうして二年生、最高のスタートをきった。