「俺に死ねと?」
「死にたければね・・・でも、あなたが死ねば、私たち全員・・・しいては、この世界の住民、すべての人間が死ぬことになるわよ。」
・・・もちろん、可能性の話。
情報がなくても、戦える方法はあると・・・思う。
「・・・・・コレだけの人数がいれば、少しは楽できると思ったのだけどな・・・」
由良君が大きくため息をつく。
「なに言ってるのよ?同級生に働かせて、あなたは何もしないつもり?」
優秀と呼ばれた、魔道師悠人くん。
ソレにくらべ、由良くんは主戦力にもなれないし、サポートにも回れない。
だけど・・・彼には彼のできることがある。
敵の城に忍び込み、敵の能力を探る。
まさに、彼にしか出来ない業である。
「・・・・・・了解。」
「レッドと、ブラックと、イエロー、そしてキラは、歩兵部隊になるのだから、それぞれに自分の武器の整備お願いね。」


