ストウ市役所には、カミレンジャーの基地がある。


 いつもは隊長を含め六人しか使用しない秘密基地なのだが、今日は非常に大所帯となっていた。


「え?実くん?お久しぶり、学校来てないと思ったら、こんなところに?」


「美里先輩だったのですか?あのロボットのパイロット。」


「正確には、私なのだけどね・・・でも、美里が先輩呼ばわりされると、おかしな感じね。」


「悠人・・・どうして、ここに?」


「お互いさまだ、由良がどうしてここにいるんだよ?」


「あぁ!そこの大人三人!ビールは、ガルダストのエネルギー源なんだから、飲まないでよ!!」


「酒で動く・・・ギア?」


「正確には、ギアじゃなくて、ガルダストって名前みたいだけど・・・。」


「ちょっと!ビールで動くってどういうコトよ!!お酒はビールは人類の潤滑油なのよ!!」


「いや・・・ピンク、どちらにしても、仕事中に酒はどうかと・・・オマケに、海人さんもアルクさんも、付き合わないで!あとここは禁煙だから!!」


 ドリル星人は、彼らの活躍により、一時的に身を隠した。


 そこで、こちらも一度体制を整え、作戦を立てようと思ったのだが、いかんせん、人数が多すぎる。


 確かに、味方は多くて困ることはないが、これでは・・・。