「言うね・・・でも、私は、逃げろといった。ソレをあなたは拒否する・・・私はレッドみたいに馬鹿じゃないし、ブルーやピンクみたいに、お人好しでもない・・・分かる?」


 つまり、逃げなかった時点でそれはお前の責任。


 だから、これ以上は助けない。


 お前が死ぬところまでは責任は取らないぞ。


 ・・・・・望むところだ。


「・・・そっちの方がありがたいです。」


「あっそ・・・。まぁ、最悪命だけは助けてあげるわ。」


 ソレも、けっこう。


 自分の死は自分の責任だ。


 それがアサシンの運命。


「大丈夫・・・死ぬことはアリマセン。そちらこそ助けて欲しかったらいつでも言ってください。」


 言うと、由良はナイフを構える。


 拳銃より、よっぽど強力。


 単純であるがゆえに、最も使い慣れ、バリエーションに富む武器だ。


 ロケットランチャーや散弾銃みたいな、威力だけの武器よりこの場ではよっぽど適している。


 覚悟しろ、化け物共!


「いくよ!!」


 ブラックの掛け声。


「はい!!」


 由良が続く。


 正義の味方と、アサシン・・・対するもの同士のタッグ戦が始まろうとしていた。