「なんだ?」


 由良の前に現れたのは、巨大なドリル巨人ではなく、その小型版というべき、人間サイズのドリル星人・・・というべき存在だった。


 その数10人。


 なんとか、説得して真琴を体育館に避難させ、悠人の家に向かう途中に出会った。


「≦#:”’#($’&#」


 ドリル星人は、由良の姿を見かけるなり、何かを話す。


 巨人とは違い、日本語は話せないらしい。


 商売柄、いくつかの言語を知ってる由良だが、彼らの話す言葉はそのどれにも該当しなかった。


 そこから推測できることはいくつかあるが・・・。


「!」


 ・・・と、そこまで考えたところで、突然、ドリル星人は、その触手を由良に伸ばしてくる。


 まったく・・・。


「最初に出会った地球人が、俺だったのは、不幸だったな・・・。」


 由良はニヤリと笑う。


 さすがにあの巨人相手では、どうにもならない。


 だが・・・この大きさにまで小さくなってしまうとなれば・・・。


「%()A(##(!!!!))%&’%’%$)!!!」


 ランダムに動く、触手を華麗にかわす由良に、何かを叫んでいるみたいだったが・・・。