「・・・・・・・分かったわ。まったく、あなたたち兄妹にはかなわないわね。」


 カオリは大きくため息をついた。


「ごめんね。」


 あやまっては見たものの、悪いことをしている気にはなれなかった。


「危ないと思ったら、すぐに逃げろよ。いいか、絶対だぞ!!勝てると思うなよ!!時間稼いだら、さっさと逃げろよ!!」


 最後に兄貴に強く念を押された。


「分かってる・・・お母さんたちのことヨロシクね。」


 それが、別れの言葉。


 私は、カオリに連れられてガルダストに乗り込む。


 なつかしのコックピット。


「エネルギーは?」


 念のため聞いてみるが・・・


「これが、不思議と満タンになっているのよ。」


 カオリが心底不思議そうな顔をした。


 まるで、こうなるように仕向けられたかのように・・・。


 誰かにあいつらに戦えといわれているかのように、ガルダストはフルパワーだった。


「だったら、行くよ!!」


 私の掛け声。


「ええ!」


 カオリが答える。


 ガルダスト、出撃!!


 目標は、私たちの生活を脅かす、ドリル巨人だ~!!