「冗談だろ?・・・これ・・・?」


 青山が見たのは、真っ黒になった空だった。


 ただの日食だと思っていた。


 珍しいなぁ~・・・ぐらいに空を見上げていた青山たちだったが、空から何かが降ってきた瞬間、その考えは一蹴された。


 見たこともないような、巨大な怪物。


 ドリル状の姿をした、悪魔が、町の上空を飛んでいた。


「茂!隊長が・・・。」


 市役所の外で、空を見上げていた青山だったが、恵の一言で我に返る。


 ・・・はっ・・・そうだ・・・。


「分かった。」


 言われて、すぐに市役所の中・・・っていうか、地下に設置されている秘密基地に戻る。


 ・・・・・・中では、隊長が小躍りをしていた。


 ・・・・・・・・・・・・・・・よし、とりあえず殴ろう。