「それじゃあ、私も行くね。」


 カオリさんは、報酬は要らないと、断固として断った。


 理由は、一つ。


 かつての恩人が無償で働いたのに、自分だけが報酬をもらうわけには行かない・・・ということ。


「もらえるものはもらっておけばいいのに・・・。」


 美里ちゃんはそんなコトを言ったが・・・。


「いいのよ。コレでもセレブですからね。」


 言うと、カオリさんはフフフ・・・と笑った。


「それ、イヤミだよ。」


 美里ちゃんはそんなこと言っていたが・・・。


「あら?でも事実よ。」


 アッサリ言い返された。


 ホントにいいコンビだ。