先陣を切ったのは、由良君だった。


 発炎筒を空高く何十本も上げたと、目にも止まらぬ速度で発砲。


「!!!」


 無論、全弾命中。


 その巨大なドリル星人を物ともしないぐらいに、巨大な煙が一面を覆い尽くす。


 格好の目くらましだ。


 そんな煙を突き破り、皐月がドリル星人につっこんだ。


 触手が皐月に迫る。


「甘いわ!」


 ナイフを取り出し、皐月はその触手を目にも止まらぬ速度で切り落としていく。


 全部が切り落とすか落とさない頃・・・。