「カミレンレーザ!」


 カミレンロボフルパワー。


 皐月ほど早くもないし、空だって飛べない。


 だけど、このロボは間違いなく正義のロボであり、皐月を助けるぐらい、どうということはない、威力を持つ。


 皐月の両側に構えた、敵、二体撃破。


「すまん!」


 海人さんから通信が入る。


「特出しすぎです。俺たちのことももっと頼ってください!」


 あなたたちは、異世界の戦士なのだから・・・。


 この世界の敵は俺たち、カミレンジャーが本来何とかしなくちゃいけないんです。


「!」


 瞬間、後ろで爆発が起こった。


 顔を向けると、一体のドリル巨人が倒れていた。


「そうね・・・ブルーも、カミレンジャーが五人組だというコトを忘れてもらっては、困るわ。」


 爆発したドリルロボの上には、頼りになる仲間の存在が立っていた。


 ありがとうございます。ピンク姉さん。


「そうですね。」


 忘れてはいけない。


 カミレンジャーが五人組だというコトを。


 忘れてはいけない。


 この世界を守るのは俺一人ではないことを。