「つまり、明日中に情報を持って帰れというわけだな。」


 蛍光灯を前に、由良がつぶやく。


 おそらく、出来上がったら、隊長のことだからすぐに出撃命令を出すだろう。


 彼女はかなり優秀だ。


 コレだけバラバラに集められた人間をあっという間に掌握し、敵に対しての対抗策を一瞬にして作り上げた。


 でも・・・・・。


「・・・・お前は、いいから、逃げろよ。」


 どうしても言いたかった。


 お前は関係ないだろ?暗殺者だかなんだか、知らないが、これはお前の関与すべき問題じゃない。


「はぁ?馬鹿にするなよ。お前俺がどれだけ強いか知ら・・・。」


「じゃあ、生身で皐月に勝てるのかよ!?」


 由良の言い草に、悠人は思わず怒鳴り声を上げていた。