「だったら、カオリはどうして引かないの?ガルダストは確かに弱いよ。下手すれば足手まといになっちゃうよ。」


 だったら、ここは辞退したほうが得策だ。


 でも、カオリはそうしなかった。


 隊長から主力部隊と呼ばれ、武器を選ぶことを命令されて、ソレを拒否しなかった。


 ソレを聞いて、カオリは一瞬目をそらすと、再び戻し・・・


「私は・・・そうね・・・私はどうして、この世界に呼ばれたかを考えたの。」


 強い口調で言い放った。


 ??


「どういうこと?」


「美里の道具も使わず、この世界に突然呼ばれ、ましてやガルダストまで用意されていた。・・・そして、現れた謎の怪物。」


 うん。確かにこれはあまりに出来すぎる出来事だと思った。それでは・・・まるで・・・。


「カオリはこの世界に呼ばれた?・・・と?世界を救う戦士として??」


 でも、ソレにしてはガルダストはあまりに弱いような・・・。