「損な性分だね・・・。」


 キラの言葉。


 自分だって思う。


「せやな・・・。でも、罪人の行く先は、いつだって地獄と決まっている。」


 だから、楽園に行くことは許されない。


 俺たち、罪人が楽園で暮らすことは許されない。


「そっか・・・まぁ、せめてさ・・・こんな世界に来たのだから、たくさん、食料を持ち帰ろう。どうせ、この世界の通貨なんてもらったって、意味ないんだし。」


 そうだな・・・。


「貧乏性が・・・。」


「あなたたちと暮らしていたら、そうなります!まったく、計画性ってものがないんだから・・・。」


 キラが笑った。


 キラが笑ったらから、自分も笑った。


 夜になり、相変わらず月は見えないものの、星と呼ばれる小さな光が、海人たちを照らしていた。