「これはさ・・・海だよ・・・ホラ、水がしょっぱい。」


 アルクは、しゃがみ水に指をつけて一口なめると、そんな言葉を口にする。


 水が・・・しょっぱい?そんな馬鹿な・・・。


 思って、海人もあとに続いて同じ事をやってみるが・・・。


「うわっ・・・なんや、この味?」


 これだけ、水があって、これは飲めないというのか?


 なんと言う無駄な土地だ・・・。


 これだけの土地があれば・・・。


「だから、これが海なんだって・・・俺たちの住むドームの外側に広がっている世界だよ。」


 ・・・・・・・・・・・ドームの外側・・・・・・。


 それは・・・つまり・・・・。