『可愛い君へ』


家に帰り、お風呂に入ってパジャマに着替えた花苗は、いつものようにパソコンの前に座った。

そして『可愛い君へ』のブログを開く。

吉川の奴、なんて書いてるのかな?




3月8日

タイトル 急接近

『今日は彼女と飲みに行った。

これまで話したこともなかったのに、いきなりの急接近だ。

これも女友達のお陰だ。

あいつには礼をしなければならないな。

彼女を間近で見て、彼女と話して、もっと好きになった。

笑顔が可愛い、食べる仕草も可愛い、声も可愛い、つまり全部が可愛い。

嗚呼、早く俺のものにしたい。』



花苗はコメントを付けた。

『いい感じですね!あと一歩ですよ。頑張って下さいね!byえなえな』



吉川ってば、ホントに響子先輩が好きなんだな。

女友達って私のことでしょ?

どんなお礼をしてもらおうかな?



そしてふいに花苗は朝霞とのやりとりを思い出した。

自然と顔が火照る。

かき氷、楽しみだな。

花苗は口元を緩めた。