『可愛い君へ』


「ええと・・・かき氷が好きなので、かき氷屋さんによく行きます。」

「かき氷?あの縁日で売ってる奴か?」

「いえいえ。今のかき氷は進化してるんですよ?かぼちゃやアボカド、安納芋にずんだ豆、アスパラチーズや明太クリーム、なんてのもあるんです。」

「へえ・・・。それはすごいな。」

「カルボナーラやお醤油味なんていう、ご飯系かき氷もあって。」

「俺は果物が好きなんだが・・・果物系もあるのか?」

「勿論です。季節的なものはありますけど、イチゴや桃、柿、オレンジ、色々あります。」

「・・・食ってみたいな。もし良かったら・・・連れて行ってくれないか?その・・・かき氷屋って奴に。」

「え?一緒に行ってくれるんですか?」

「ああ。君が良ければ。」

「私、いつもぼっちかき氷ばかりだから、誰かと行くの嬉しいです。是非、行きましょう!」

それからも花苗は朝霞と観ているドラマが一緒だということで、話が弾んだ。

朝霞部長って怖いだけかと思ってたけど、こんなにきさくな人なんだな・・・

花苗は自分が抱いていた朝霞への認識を大きく改めた。

それに私を見る優しい目・・・こんなの反則だよ。

絶対に好きになっちゃうよ・・・

ていうか、私、さっき朝霞部長とデートの約束しちゃったよね?

なんか今になってドキドキしてきたんだけど・・・

花苗は胸の鼓動が早くなり、赤く火照った顔でビールをぐぴりと飲んだ。