一週間後――― いつものように吉川が花苗の席へやってきた。 「聞いてくれよ。飲みに誘われちゃった!」 ご機嫌な吉川を花苗は呆れた目でみた。 こいつはいつも言葉が足りないんだよね。 「へえ。誰に?」 「決まってんだろ?響子先輩にだよ!」 「え?マジで?」 「うん。マジマジ。」 「やったじゃん!」 花苗は自分のことのように喜んだ。 他人の恋が上手くいくと、自分の恋が実ったような気持ちになる。 「告白するの?頑張って!」 花苗の励ましに、吉川は縋るような目をした。