ポヨポヨな彼の正体を突き止めたいのですが?!

自分の頭って腐っちゃったのかな?



特に夏休みの後はすごく感じる。



テスト前は猛勉強して素晴らしいくらい解答が浮かんできた。



今では何にも浮かばないし、それ以上にいろんなことを忘れている。



人間は一度学んだことは脳の引き出しのどこかに入っているらしい。



それがすぐに取り出せないだけだとか。



私の場合はもともと引き出しが一個しかなくてそこに全部の記憶が入っているのかもしれない。



きっとカオス状態だ。



それなら最近のことも思い出せないのも納得だ。



「みうちゃん、今度みんなでまた食べに行かない?」



「行かない…」



「最近どうしたの? 元気も無いし…」



「元気だよー。暑くて何もやる気が起きないだけ」



災害的な猛暑が続いている。



大学でも熱中症になり運ばれた人もいる。



実はその中の1人が私だ。



病院代がかかったせいであまり贅沢はできない。


それに、なぜか意識してしまう…彼のことを。



失礼かもしれないけど、全然イケメンには程遠いよ。



プニプニしてるし、万年汗かいてTシャツがベトベトになっているし。



目に変なフィルターがかかっているのかな。



いや、暑さで脳がやられたって思っておこうかな。



用事があると断ること数回、とうとうランくんが来た。



目が「どうして断ってばかりいるの?」と言っている。



「ちょっと色んなことを整理中」



目は「宙斗のことを嫌いになったの?」と言っている。



「逆、逆。なんかね、もしかしたら、まだよくわかなんないけど、本当にもしかしたらのもしかしたら、好きになったかも…しれない」



ランくんの目が嬉しそうに輝いた。



「いや、だから、ちょこっとだよ。ほんのちょっぴりだよ! 勘違いかもしれないんだよ!」



ランくんが、優しく頷いた。



励ましてくれたようだ。



心の内をちょっぴり話せて少し楽になった。



そういえば、自分の気持ちを誰かに話すなんて久しぶりだ。



最近は宙斗に何でも話していたけれど、今は話せない。



自分が情けないところを見せたくないからからも知らない。



どうしても意識するようになって、見栄を張っているような気がする。



もし、運良く付き合えたら?



見栄を張り続けていくの?



一気に怖くなった。