授業中って、なんで眠いんだろう。
結局、アルバイトもまだ決めてないし。
やる事なんて、山ほどあるのに何一つ消化していない。
レポートの宿題は次々と出る。
英語の授業は英会話の動画を録ってアップしないといけない。
しかも、ペアを作れない人は一人二役で話さないといけない。
残念ながらペア…作れなかったんだよね、授業中に。
うーん、何とも寂しい。
宙斗に頼もうか迷っている。
喜んで手伝ってくれるとは思うけど、彼を招いて家でするのは気が引ける。
向こうから頼まれたら、しょうがないな…とかいいながら一緒にできるのに。
お願いされたい時に限って、寄ってこないのはどうして?
そういえば、イベント後に大学で数回しか会っていない。
しかも、最近はあいさつだけしてすぐ別のところへ行ってしまう。
今日なんか、会話すらしていない。
向こうが先にこっちに気付いて、手をヒラヒラさせて、さっさとどこかへ行ってしまった。
あれ?
嫌われた?
なんか、イベント前にも似たような事あったよね……。
ずっと接触できなくて、イライラしてた。
また繰り返すのかな。
嫌だな。
どうしよう。
やっぱりこっちからお願いしてみる?
スマホを取り出し、画面に宙斗の連絡先を呼び出した。
ボタンを押せば繋がる。
待って、向こうが取らなかったら繋がらない。
「すぐ取らないよね」
いや、すぐ取ってくれるかも。
「かける!」
ドキドキしながらコール音を聞く。
一回、二回、三回。
次で切ろう。
ううん、やっぱりもう一回、その次で切ろう。
結局しばらくかけてしまった。
出てくれないとわかった時の絶望感と、こっちが積極的に連絡取りたがっているみたいで恥ずかしくなった。
慌てて切ると、向こうからすぐかけ直ししてきた。
「もしもし…」
「みうちゃん、ごめん。すぐ出られなくて」
「ううん、急に電話してごめんね」
「大丈夫だよ。僕こそごめん。イベントの時に借りたハンカチまだ返せてなくて」
「ハンカチ? ああ、気にしないで」
宙斗がランくんを助けに行ったときのだ。
そのせいで、宙斗は頬を叩かれてしまった。
「それ、別に捨ててくれても平気だから」
「捨てるなんて言わないで! そんな簡単に」
急に大きな声で言われてびっくりした。
「あ…大声出してごめん」
「いいよ。でも、ほらハンカチなんてたくさん持ってるから」
「そうだね。ハンカチなんて安いかもしれないけど、それ使ってるものにはその人の思いがつまってて」
あ、宙斗だ。
いつもの。
「その……、えっと。だから、大事にして欲しくて」
「そうだね。ごめんね」
「違う。こんな事が言いたい訳じゃなくて」
「ううん、私、いつもいろんな事教えてもらって感謝してる」
「ぼ…僕は何も…」
「実は、電話したのは宙斗にお願いがあって」
「え?」
「英語の提出課題、一緒にペア組んで!」
「英会話? もちろんそうできればいいんだけど…」
「もしかして、もうペア組んでる? ランくんと?」
「いや、そうじゃなくて。実は…最近体調がおかしくて」
「どうしたの? 大丈夫? 病院行った?」
「いや、病気とかじゃなくて」
病気じゃないのに、体調がおかしいとはどういう事だろう?
「みうちゃん見てると、死にそうになる」
「どうして?!」
「心臓が痛くなるんだ。締め付けられるみたいに」
「そっか…。なんかごめんね」
「みうちゃんのせいだけど、みうちゃんのせいじゃないから」
「わかった。じゃ、しばらく会わないようにしたほうがいいよね?」
宙斗が、黙ってしまった。
結局、アルバイトもまだ決めてないし。
やる事なんて、山ほどあるのに何一つ消化していない。
レポートの宿題は次々と出る。
英語の授業は英会話の動画を録ってアップしないといけない。
しかも、ペアを作れない人は一人二役で話さないといけない。
残念ながらペア…作れなかったんだよね、授業中に。
うーん、何とも寂しい。
宙斗に頼もうか迷っている。
喜んで手伝ってくれるとは思うけど、彼を招いて家でするのは気が引ける。
向こうから頼まれたら、しょうがないな…とかいいながら一緒にできるのに。
お願いされたい時に限って、寄ってこないのはどうして?
そういえば、イベント後に大学で数回しか会っていない。
しかも、最近はあいさつだけしてすぐ別のところへ行ってしまう。
今日なんか、会話すらしていない。
向こうが先にこっちに気付いて、手をヒラヒラさせて、さっさとどこかへ行ってしまった。
あれ?
嫌われた?
なんか、イベント前にも似たような事あったよね……。
ずっと接触できなくて、イライラしてた。
また繰り返すのかな。
嫌だな。
どうしよう。
やっぱりこっちからお願いしてみる?
スマホを取り出し、画面に宙斗の連絡先を呼び出した。
ボタンを押せば繋がる。
待って、向こうが取らなかったら繋がらない。
「すぐ取らないよね」
いや、すぐ取ってくれるかも。
「かける!」
ドキドキしながらコール音を聞く。
一回、二回、三回。
次で切ろう。
ううん、やっぱりもう一回、その次で切ろう。
結局しばらくかけてしまった。
出てくれないとわかった時の絶望感と、こっちが積極的に連絡取りたがっているみたいで恥ずかしくなった。
慌てて切ると、向こうからすぐかけ直ししてきた。
「もしもし…」
「みうちゃん、ごめん。すぐ出られなくて」
「ううん、急に電話してごめんね」
「大丈夫だよ。僕こそごめん。イベントの時に借りたハンカチまだ返せてなくて」
「ハンカチ? ああ、気にしないで」
宙斗がランくんを助けに行ったときのだ。
そのせいで、宙斗は頬を叩かれてしまった。
「それ、別に捨ててくれても平気だから」
「捨てるなんて言わないで! そんな簡単に」
急に大きな声で言われてびっくりした。
「あ…大声出してごめん」
「いいよ。でも、ほらハンカチなんてたくさん持ってるから」
「そうだね。ハンカチなんて安いかもしれないけど、それ使ってるものにはその人の思いがつまってて」
あ、宙斗だ。
いつもの。
「その……、えっと。だから、大事にして欲しくて」
「そうだね。ごめんね」
「違う。こんな事が言いたい訳じゃなくて」
「ううん、私、いつもいろんな事教えてもらって感謝してる」
「ぼ…僕は何も…」
「実は、電話したのは宙斗にお願いがあって」
「え?」
「英語の提出課題、一緒にペア組んで!」
「英会話? もちろんそうできればいいんだけど…」
「もしかして、もうペア組んでる? ランくんと?」
「いや、そうじゃなくて。実は…最近体調がおかしくて」
「どうしたの? 大丈夫? 病院行った?」
「いや、病気とかじゃなくて」
病気じゃないのに、体調がおかしいとはどういう事だろう?
「みうちゃん見てると、死にそうになる」
「どうして?!」
「心臓が痛くなるんだ。締め付けられるみたいに」
「そっか…。なんかごめんね」
「みうちゃんのせいだけど、みうちゃんのせいじゃないから」
「わかった。じゃ、しばらく会わないようにしたほうがいいよね?」
宙斗が、黙ってしまった。


