地の果てに咲く花

『うるさいっ‼︎貴方なんて本当の父親じゃないくせに‼︎』

「あんな酷いこと言ったのに……嬉しかったの?」

私は、今までのパパの気持ちを踏みにじったんだよ。

最低以外、何でもないでしょ。

「桜駒が本当は受け入れてないこと、知ってたんだ。それなのにいつも本心を言わないで笑ってたから。あのとき、初めて本心を言ってくれた」

私、は……。

私はただ、自己中なだけ。

本心を言ったんじゃないよ。

私は、私とお兄ちゃんを傷つけなければ、他の人は簡単に切れるし傷つけられる。

だから、パパを傷つけた。

自分の心を軽くするため。

そんな最低な、人間なんだよ。

なのに、何でそんな優しいことを言うのかなあ。

「桜駒。まだ生きたいだろう」

そんなわけ……。

「お兄ちゃんたちに会いたくないのか?」