地の果てに咲く花

よくぞ言ってくれた……と皆してみよを見る。

「ん?*織原だけ3周するか?」          *織原…美宵の苗字

「はぁあああああああああああ⁉︎」

体育館に絶叫を響かしたみよさんや。           

耳壊れるわ。

「いやだ!2周で結構です‼︎」

「そんな全力で否定しなくても……」

いや、するでしょ。

鬼ティーチャーめ。

「はい、歩いたらプラスするぞ〜」

結局、みよじゃなくてもプラスするんだ……。

よし、今度から鬼先って呼ぼう。

「桜駒ぁ〜」

「んー?」

みよと同じペースで走る。

「何で目立っちゃうかなあ〜」

「あんなこと言ったら目立つでしょ」