地の果てに咲く花

『いやっ!ごめんなさいごめんなさい……!もうしないから、嫌いにならないで……!』

あんな表情もできるんだ。

私もやっぱり、親に無関心だったのかもしれない。

こんなところにいるのは気分が悪くて庭に出た。

大きなお屋敷だからか庭もとても広くて。

そこにある石段に座る。

『ひっく……ひっく……』

息をついた時、近くから鳴き声が聞こえてきた。

はあ……最悪。

先客いるとか聞いてないし。

ちらっと見てみると、さっきの女の子がいた。

は……?何でここに……?

転んだとかかな。私と違って幼そうだし。

どうしよう……。

『お兄、ちゃん……お兄ちゃんっ……』

……何?兄弟喧嘩?

『……馬鹿馬鹿し…』