地の果てに咲く花

母親似の兄さんと、母親似の私。

だから異父兄妹でも私たちは似ていた。

それなのに、兄さんは、似てるのだ。

私の最愛のお兄ちゃんに。

優しいところが、そっくりすぎて。

兄さんを見るたび、お兄ちゃんに対して罪悪感が湧く。

私は、逃げてしまったから。

弱い私は、逃げてしまった。

だからきっと──。

「……ううん、何でも」

いつか私は、断罪を受けるだろう。

この身を持って。

いつか必ず。

「そう?具合が悪いなら部屋で寝てな」

兄さんは最後頭を撫でて行った。

……ほら、やっぱり似ている。

何で。

「何でこんなにも、似ちゃってるのかなあ……」