地の果てに咲く花

二人は必死に“他人”になろうとしてた。

だけど、二人が兄妹としていたいのは知ってたんだよ。

だから、どっちかが腹を括ってくれたら俺が仲介したのに……。

お互い腹を括らなかったから、桜駒が私立お嬢様(?)学校に行きやがって、簡単に会えなくなったじゃねーか。

「……会えるものならとっくに会ってる」

それは会いてえってことだな?

素直じゃねえんだからめんどくせえ。

「……じゃあ、桜駒に会えたら、どうしたい?」

最愛の妹と再会できたら。

お前は戻れると思うよ。

聖杜の心は笑わなくなった。

家族のせいで。

表上は笑っている。でもそれは本心ではないから。

だから──。

「……桜駒にっ、謝りたい……」

「うん」