地の果てに咲く花


「……なんか言い方やだなあ」

確かに金髪にしたし、メイクばちばちだし、ピアスもつけてるけどさ。

《……ごめんね、みよ》

急に顔を俯かせてそんなことを言った。

「大丈夫だよ」

気にしてないって言ったら嘘になるけど。

桜駒は何度も何度も迷ったんだろう。

あの手紙には、何度も消した跡が残ってた。

きっと、書いては消してまた書いてを繰り返して。

必死に書いてくれたんだろう。

「あたしは、桜駒のこと大好きだから。桜駒は世界で一番、自慢な親友!」

この言葉に偽りはないから。

桜駒は目を見開いて息を飲んだ後、弾けるように笑った。

《……私も!》

桜駒はそう言って罪なほど明るく笑っていた──。