地の果てに咲く花


部屋のベットでゴロゴロしてると、スマホの通話音が鳴った。

誰だよ……。

チラッと見えた名前に、目を見張った。

だって表示されてた名前が────『桜駒』だったから。

慌てて“応答”を押し、スマホを耳に当てる。

《もしもし、みよ……?》

四年越しに聞いたその声。

ああ……本当に桜駒なんだ。

「桜駒……」
ビデオ通話だってらしく、スマホをベットの柵に立てる。

四年ぶりに見た桜駒はあの時よりもっと美人になってて。

でも、髪は短くなった。

じーっと見られて何事かと身構える。

《……ぎゃる……!》

あーうん。

《金髪メイクばちばちピアスのギャルだあ……⁉︎》