みよももしかしたら気づいてたかもね。
私は、パパの本当の子ではありません。
望まれないで生まれた、愛されない娘です。
パパとママは私のこと可愛がってくれるけど、私は彼らの愛を受け入れられません。
そんな私は、誰も信じることができなかった。
みよのことは大事だったけど、みよへの愛が抱けなくて。
私はみよを本当に大事にできなかった、最低な親友です。
私のことは怒ってくれてかまいません。許せないなら、私のことを忘れてもいい。
だから、どうか幸せになってください。
みよが笑顔でいてくれたら、私はそれで満足です。
楠見桜駒 】
その手紙を読み終わり、私の瞳から涙が溢れた。
桜駒がこんな思いしてたなんて知らなかった。
知ろうとしてただけで、行動に移そうなんてしなかった。
「っ、うう……っ」
なんで。気づいてあげられなかった。なにが親友だ。桜駒のこと、知りもしなかったくせに。

