地の果てに咲く花


え。幼児化?

「かわいい!私の弟だって!やったあ!」

ぎゅっと抱きしめられて言われる。

ずっと、受け入れてもらえないって思ってた。

態度には出さないけど、きっと。

あの人たちの子である俺は、嫌われても仕方ないって。

ねーちゃんの背中に手を回し、抱きしめ返した。

そんな俺に、ねーちゃんは満面の笑みで笑った。

罪の証である俺と、罪の証と思い込むねーちゃん。

それは対照的だけど……ねーちゃんがあまりにも幸せそうに笑うから。

姉は罪なほどにいつまでも笑っていた──。