地の果てに咲く花

会えるかわからない。だけど願うしかない。

どんな時でも笑顔を絶やさなかった妹。

怒鳴られても、殴られても、蹴られても。

最愛の妹は、笑顔を絶やさなかった。

あの子は、普通じゃなかったんだ。

俺が、守ってあげないと。

俺は秋真の頭をもう一度撫でると鞄を持ち、学校へ向かった。




チャイムが鳴る5分前に教室に入ると、大体のやつは席についてなかった。

俺は自分の席に行き、荷物を置く。

「おーい聖杜ー。今日もギリギリかよー」

そう言ってバシッと肩を叩いて来たやつ。

こいつは加藤 紫悠。

小学校……いや、幼稚園からの腐れ縁だ。

あえて幼馴染とは言わない。

「間に合ったから別にセーフ」

「屁理屈ー」