「ごめんね……にいちゃんだって、おねえちゃんにあいたいのに……」
“お姉ちゃん”。
血のつながりは半分しかない。
しかもその半分はクソ親父のもの。
だけど、優しいあいつならきっと、弟だって可愛がれるはず。
「おねえちゃん……いつかあえるかなあ……」
……そんなの、俺だって聞きたい。
いつになったら妹に会えるんだ。
母さんが再婚して、社長令嬢にジョブチェンジした妹。
きっと、簡単には会えないんだろう。
「……会えるよ」
秋真の頭を撫でながらいうと、秋真はぱああと顔を明るくさせた。
「ほんと?」
「……ああ」

