桜駒が乗った飛行機を見送った後、俺はちらりと横目で後るを見やる。
そこには、魁員さんと話してる母さんがいた。
魁員さんと母さんは似ていて。
やっぱり俺は父さん似なんだなって思う。
「聖杜」
紫悠がポンポンと俺の頭を軽く叩いた。
こいつ.....兄貴面すんな。
「うぜえ......」
「可愛くなっ!」
紫悠がうえええええと言うように顔を引き撃らせる。
引きたいのはこっちだわ。
紫悠と戯れていると、魁眞さんが近づいてきた。
「聖杜。ちょっとだけいい?」
話したいことがあるんだ、って優しく笑った。
ちょうど良かったかも。俺も……魁眞さんと、母さんとちゃんと話したかった。
「……うん」

