地の果てに咲く花

そう言って渡された白い封筒。

手紙……なのかな。

もうすぐ、学校が終わる頃だし門のとこで待ち伏せしよう。

ま、誰かに聞いたらわかるでしょ。

キーンコーンカーンコーンと鳴った瞬間、いろんな人が出てきた。

ヤンチャだな……。

歩いていく人が私をチラチラと見ている。

ああ……この学校の生徒じゃないから、誰かと待ち合わせとでも思ってるのか。

確かに待ってるけど。決して恋人の待ち合わせではない。

数人の男子が固まっているところへ行く。

「あの」

「は、はい……っ⁉︎」

ビクッと返事をした人。

悲鳴みたいな反応すんなし。

笑いそうなのを堪えて、表情を作る。

「落合 聖杜って、いる?」

「え、あ、呼んできます」