「なにすんの……!」
「すげぇ我慢してたから、おもしれぇなと思って」
「好奇心でそういうことすんのやめろ、貴公子がっ」
本当に一番ピークのしびれ方してるんだから。
「はいはい、つか貴公子って呼ぶな」
「いいから早くっ」
評価して、と頑張って横に退けば、貴公子は私の生けた花を見つめること数秒……
「これもこれも、こっちも駄目。お前、センスねぇわ。終わってる」
直球に向けられた言葉に、しびれがあるにもかかわらず膝立ちになって抗議した。
「終わってるって……そこまで言う!?少しはオブラートに包んだらどうなの!?」
「オブラートもなにも、ひどすぎるから仕方ねぇだろ。これでよく成績上位でいられんな」
「華道はいつもギリギリのラインで……ってなんで私の成績のこと知ってるの?」



