次の日。
私の斜め前の席は、また空っぽだった。
佐々木くん、今日も学校に来ないのかな。それとも遅れてくるのだろうか。はたまた昨日みたいに、学校のどこかでケンカをしているのだろうか。
「そんなこと考えたって、私には関係ないのに」
一昨日から急に関わりを持った佐々木くんがあんなに破天荒な人物だったら、ここまで私も気にしなかっただろう。ただの不良であっても「もう関わりを持たないようにしよう」で終わっていたはずだ。
だけどいかんせん出会いというか、ファーストコンタクトが最悪すぎた。私が溺愛していたぴ助の存在を軽んじられたことは、彼がどれほど善人であろうと決して覆らない。いつか謝って欲しいと思っているし、謝ってもらうつもりだ。
あとは、たまに垣間見える彼の憂いだろうか。あるいは影というのか。
ともかく普段の佐々木くんからは想像できない「裏の顔」がありそうだと昨日気づいてから余計に、頭の隅に彼の存在がチラつくようになった。佐々木くんは今日、学校へ来るのだろうか。
「ねぇ水野さん」
「ん?」
「今日、急きょ一限目が体育になったんだって。急いで更衣室に移動して、って先生から伝言があったよ」
「え、そうなんだ」
私の斜め前の席は、また空っぽだった。
佐々木くん、今日も学校に来ないのかな。それとも遅れてくるのだろうか。はたまた昨日みたいに、学校のどこかでケンカをしているのだろうか。
「そんなこと考えたって、私には関係ないのに」
一昨日から急に関わりを持った佐々木くんがあんなに破天荒な人物だったら、ここまで私も気にしなかっただろう。ただの不良であっても「もう関わりを持たないようにしよう」で終わっていたはずだ。
だけどいかんせん出会いというか、ファーストコンタクトが最悪すぎた。私が溺愛していたぴ助の存在を軽んじられたことは、彼がどれほど善人であろうと決して覆らない。いつか謝って欲しいと思っているし、謝ってもらうつもりだ。
あとは、たまに垣間見える彼の憂いだろうか。あるいは影というのか。
ともかく普段の佐々木くんからは想像できない「裏の顔」がありそうだと昨日気づいてから余計に、頭の隅に彼の存在がチラつくようになった。佐々木くんは今日、学校へ来るのだろうか。
「ねぇ水野さん」
「ん?」
「今日、急きょ一限目が体育になったんだって。急いで更衣室に移動して、って先生から伝言があったよ」
「え、そうなんだ」



