地球最後の日



ここまで来るとなんだかわかって来ちゃうよね。


「美優ちゃん!さっき隣のクラスの理沙ちゃんが用事があるから先帰っててーだって〜」


「わかった、教えてくれてありがとう」


どうしよう、たった今、最後の希望ですら絶たれた私には成すすべなし。

焦ってる。

こう見えても、ものすごーく焦ってる。



帰り道。


石ころを蹴飛ばしながら一人で帰る。


一人で帰るのなんていつぶりだろう。

ここのところはずっと理沙と一緒だったからなんだか変な感じ。
左隣が寂しい。


コロコロと転がっていく石の先には公園があった。

ここはよく理沙と一緒に遊んだ場所。

確か、あのすべり台から転げ落ちた私を理沙は必死にあやしてくれたっけ。

懐かしいや。


あ、この小道。

家と家の間の車一台通れない道。

ここでは一緒に縄跳びの練習をしたっけ。