地球最後の日


こんなにもかみ合わないことってあるだろうか。


理沙に少しでも会いたいだけなのに。


でも、もしかしたらトイレに行ってるだけですぐ戻ってくるかもしれないし。

少し待ってみよう。



そう思って数十分。


理沙の教室の前を行ったり、来たり、行ったり、来たりを繰り返してみる。

はたから見たら完全に不審者で、クラスの子には白い目で見られた。

そんなこと気にしちゃいられないけどね。



早く、来ないかなぁ。




そこでふと思い出したことがある。


あれ、そういえば、理沙って美化委員じゃなかったっけ?


美化委員は図書委員同様、曜日ごとにお花への水やり当番が決まっていると前に理沙から聞いた覚えがある。


もしかしたら理沙の当番は今日なのかもしれない。



理沙は未だに戻ってくる気配がないし、これは行くしかないよね。