地球最後の日



ずっとずーっと待ったこの時がやってきた。


お昼休み。


この休み時間は他の休み時間よりも長いから誰が来ようとも大丈夫なはず。


それに、いつもならこの曜日は図書委員の受付カウンターの仕事があるんだけど、それも友達とかわってもらったから準備万端。


かわってくれて本当にありがとう!と心から感謝する。



チャイムが鳴った瞬間、私は手紙を握りしめて教室を飛び出した。


隣のクラスだからすぐだ。



ドアから顔をのぞかせて理沙を探す。


でも、いつもはいる理沙の席が空っぽだ。

見渡してみても理沙がいない。



「あの、理沙ってどこにいるかわかる?」


たまたま近くを通りかかった理沙とクラスが同じ女の子に声をかけてみる。


「えっと、佐々木さん?それなら、さっき教室を出て行ったよ。理由とかはわからないけど…」


「そ、そうなんだ…。どうもありがとう」


悲しそうに肩を落とす私に女の子は申し訳なさそうにごめんねと言って通り過ぎていった。