地球最後の日


「わ、わかった!ちょっと先生にも聞いてみるよ。空いてる自習室とか特別室か探してみる。そっちももうちょっと探してみてくれないかな」



すぐにでも切り上げたい会話。

気がついた時にはそんなことを言っていた。


「あ、ありがとうございます!」

後輩はほっと胸をなでおろすと、ペコリと頭を下げて小走りで教室をあとにした。

ごめん、今日の私にはそれを確認している余裕なんてないんだよぅ…。


小さくなる背中に心の中で謝った。



ふう…。

あと時間は……2分!?


え、ちょっと待って。
私そんなにしゃべってた!?


時計は授業の始まる2分前をきっていた。


そういえば、さっきの授業少し長引いて5分くらいオーバーしてたっけ…。



これじゃ、いくら隣の教室だとしても間に合わないよ…!



私が授業に遅れるのは全然構わない。

でも、それで理沙に迷惑がかかってしまうかもって考えたら次のお昼休みに行くのが良さそうだ。



ああ、本当に今日はついてない日らしい。


きっと今日のお天気占いは最下位に違いない。


ううん、絶対そうだ。