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理沙は遅刻せずに学校に来られただろうか。
もし体調が悪くなって休みだったらどうしようと不安に駆られながらも授業を受けた1時間目。
今日終わってしまう世界でいつも通り授業を真面目に受けてるなんて不思議な感じ。
ばっくれるのもいいかもしれないけど、今日という日になってもそんな勇気の湧いてこない私。
普通を壊したくない。
真面目でなんの面白味もない。
それが私なんだ。
隣の教室から英語教師の「ミス・ササキ!」という名指しする大きな声が聞こえてホッと一安心。
佐々木という苗字は結構メジャーで学校中にたくさんいるけど、隣のクラスには理沙しかいないから間違いないだろう。
さっそく次の休み時間に渡しに行こうっと!
この時まではそう思っていたのに…。



