他にもいっぱいの楽しかった思い出があるけど、どこを覗いても理沙が私のそばにいて、理沙のそばに私がいて。
それが当たり前で。
でも、当たり前なんか存在しないってことが分かった。
明日、地球が終わる。
半信半疑だけど、きっと終わるんだ。
私は、理沙が大好きだ。
昔も、今も大好きだ。
この気持ちを手紙に書きたい。
終わる前に書きたい。
小説のこともちゃんと言いたい。
きっと、手紙に正解なんてないから。
理沙ならどんな手紙で誰からもらっても笑って喜んでくれるって私は知っているから。
ちょっと気恥ずかしいけど、今のありのままの私を知ってほしい。
この謎の相手■■■からメッセージが来たのも勇気の出ない私を励まそうとした神様の仕業なのかもしれない、なんて。
そんなことあり得ないって?
明日世界が終わることがあるんだ。
だったらあり得る話なんじゃない?
世界の滅亡に比べたら、ちっぽけな悩みかもしれないけど、最期の瞬間に後悔がないように。
もっとこうしていれば、ああしていればって思わないように。
私はあなたへ向けた手紙を書くよ。
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地球滅亡まで あと17時間23分
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