難しい…。

書いているとだんだん自分が何を書きたいのかわからなくなってくる。


もちろん、一番理沙に伝えたいことは小説のことだけど、いきなり単刀直入に話してしまっていいのかな。

なにかワンクッションあったほうが手紙っぽい?

思い出話とか、今までを振り返ってとか。


でも、そうするとだんだん核心からズレていってる気がするし。



気がつけば部屋の時計は12時近くになっていた。

もうそんなに経ってしまったんだ…。


タイムリミットは着々と近づいてきている。



人生を思い返せば、どんな時もとなりには理沙がいたっけ………。


もとをたどると、私たちの仲は私たちが生まれたばかりのときから始まる。


たまたま、病院が一緒で母同士が仲良くなったのが私たちの初対面。

理沙のほうが先に生まれてたから理沙ママは早くに退院してしまったのだけど、偶然的に家が隣になって。

それから、なんだかんだ家族ぐるみの付き合いが増えていって。

いつの間にか私と理沙は姉妹みたいな関係になっていた。


幼稚園も小学校も中学校もずっとずーっと一緒。


もちろん、ケンカして口をきかず、目も合わせない日もあったっけ。
今思い返せばくだらないケンカだったなぁ。

小学校の修学旅行では一緒の班になれて嬉しかった。
理沙の洋服が奈良のシカに食べれそうになって必死に逃げ回ってたのはいい思い出。