そのまま床に押し倒されるまこ。
抗おうとしても力無さで敵わず、まこはただゆうたを見つめるしかなかった。

「ゆうちゃん‥、違うよ。その好きは違うんだよ」

「何でそんなこと言うの?確かに昔いじめっ子から助けてくれたのはまこだけど、そうじゃなくても好きなところたくさんあるよ?たまにドジなところとか、負けず嫌いなところとか、可愛いところとか「も、もういい!」」

ゆうたの口を両手で塞いで熱くなる顔を逸らすまこ。
すると、ゆうたはまこの手のひらに口付けて驚いて手を引っ込めるまこ。

「俺本気だから。まこにわかってもらうまで分からせてあげる」

「どう、いう‥っ!!?」

すると、まこの首筋に強く口付けるゆうた。
身を捩らせるまこ。
しばらくすれば、唇を離してくれるゆうたはニヤッと笑みを浮かべてまこを見下ろしていた。
そして、その口づけた部分を指差す。

「これ、俺のって印。まこのこと大好きってこと」

その首筋にふれるまこ。
まだ、温もりが残っていてその温もりに落ちそうになってしまうほどに暖かいマーキングだった。