(回想)
昔、ゆうたは引っ込み思案で周りの子から笑われて、いじめられていた。
それを助けたのがまこだった。
まるで、震える子猫のようなゆうたを見ていられなくて。
それから、ゆうたとまこは良く遊ぶ仲になって、まこはゆうたとのこの時間がずっと続けばいいのに、と何度も願った。

ゆうたが好きなのだと気づいた。

でも、昔時々夢に見たこと。
もし、あの時助けたのがまこではなかったら。

きっと、ゆうたもまこを「好きだと」言わなかっただろう。とずっと胸の内に思っていること。

もし、まこが好きだと伝えて両想いになってその気持ちに気づいてしまうのが堪らなく怖くて仕方ないのだ。

なら、恋人同士にならなくたっていい。
ずっと、仲良しな幼馴染のままでずっと過ごしていったほうが幸せだ。

(回想終了)

だから伝えないといけないこの気持ちを。