夕方。教室にはある男子生徒に呼び出されたまこ。
男子生徒は顔を真っ赤にさせていた。

男子生徒「好きです！俺と付き合ってください！」

勢いよく頭を下げられ、言われた言葉にまこは顔を真っ赤にさせた。

「あ「ダメ」え？」

教室の前には幼馴染であるゆうたが立っていた。
その登場に驚く男子生徒とまこが固まっていると、ゆうたはまこを抱きしめた。

「まこは、俺のだから」

男子生徒を殺意のあるような目で睨みつけると男子生徒は走って去っていってしまった。
ため息をついて、抱きしめているまこを見ると涙目で頬を膨らませていた。

「ゆうちゃんの馬鹿〜！」

ゆうたの胸を力のない拳でトントンと叩きながら、必死に訴える。
初めての告白に邪魔をされて怒っているまこに、頭をポンポンと撫でる。
ゆうたの方を見れば顔が赤く染まっていた。

「俺だって、まこのこと好きだよ」

二人きりの夕暮れの教室にその言葉がやけに響いた。