目が覚めると覚えのない天井だった。
少し時間差でここにいる経緯を思い出した。朝に、違う天井を見るなんて何年ぶりだろうか。ふわふわの布団から離れ汚い布切れを身に纏って立ち上がった。今日は確かリーダーが迎えに来てくれると言っていたので、部屋から出て階段をギシギシ鳴らしながら降りた。宿の人に礼を言って外に出るとリーダーはもう待っていたようで、仕事ができる人だと勝手に考えた。リーダーについて来いと言われついていくと、
　また拠点に帰ってきた。また話し合いか、、、と少し億劫な気持ちになりながら、中に入った。
　すると老人が応接間に迎えてくれ、また話し合いが始まった。それは私の行き先についてだった。
　私は少し残っていた眠気も無くなるほどドキドキした、これからの人生に大きく関わってくるからである。ドキドキしているのがバレたのが、老人が「しっかり面倒の見れる人材を用意する」と言ってくれた。またもや、老人は責任感のある人だと思った。