そこからも質問は続き、40分くらい経ったところでようやく質問は終わった。正直精神より体力面での限界が近かった。そして私の対処は、普通に暮らしつつも引き続き情報収集を手伝ってほしいと言われた。
前に言っていたように、奴隷関係はデータが少ないので数少ない生き残りの私にお願いしたようだった。私は了承した。人を救いたいとかではなかった。自分が自由に普通に生きていいことがとても嬉しかった。
 そしてようやく話し合いが終わった。少し残っているコーヒーを急いで飲んでリーダーについて行き感謝して、応接間から出た。外の空気は涼しくほどよい風が吹いている。植物を見ると紅葉していたり、枯れ葉が落ちていたりするので、おそらく秋だとわかった。少し未来が怖い。本当に普通に生きられると思えなかった。でも同時に楽しくもある、この感覚は久しぶりである。