風景を見ながら馬車の揺れを感じていると、どうやら拠点に着いたらしい。
　建物は思ったより巨大で、まさに金がかかっていそうな外見である、レンガ造の建物で周りには、金属製の黒色の門や柵がある。この規模なので、公には言えないような組織ではないようで少し安心した。
　人もかなりいて堅苦しい服を着た、軍人らしき人々が出迎えてくれている。
　私が始めてあった男はリーダーのようで、先頭に立って挨拶を皆にしている。
　後ろに必死についていくと、ようやく無駄に長い庭は途絶え、かなり大きい木製のドアについた。ドアを開けると少し小さく、鐘がなった。中に入って廊下を進むと、高価そうのシャンデリアや絵画、壷が飾られたかなり広い部屋に来た、真ん中にどうやら身分が高そうな老人がいた、表情は厳格で厳しそうだ、シワが彫刻のように深く刻まれている。リーダーが老人に
　「お忙しい所失礼します。犯罪者の男を自宅調査したところ、奴隷を発見したので、対応について話し合いに来ました。」
と発言した。相手は、
　「そうか。応接間に入れ。」とだけ言った。私は、胸が高鳴った。私のこれからが決まる。怖気つくなと自分を叱り、応接間へ入った。