久しく日の光を浴びていなかったので、外に出るとこんなにも明るかったのだと感動した。先ほど保護しに来たと言う男は、この国の安全を守る組織に属するものらしい。 
 この男以外にも数人同じ組織のものが私を迎えた。
 だが正直、実感がなかった。最初のときは助けを求め、叫び願ったが、すぐそんなものに意味がないと嫌でも気付かされたからである。なぜようやくこの男が法に触れる事を犯したと気づかれたのか分からないので聞いてみると、
 どうやらこの男は他でも強姦やら誘拐未遂やらをし始めていたらしく、私という性奴隷がいるにも関わらず、性欲が有り余っている主人にさらなる嫌悪感が湧き上がった。だが晴れてこの男から自由を奪い返せたのである。ずっと夢見ていた世界は眩い光に満ち溢れていた。