ローチェンの鎖解き

 
 今日もつめたい床の上で目を覚ます。
申し訳程度の鉄格子付きの窓から、光が差し込む。少し目障りに思いながら、私は鉛のように重い体を起こす。鉛のように重い体や、服を着ていないことから察するに、無理やりされ、ろくに後始末もされないまま疲れ寝てしまったようである。昨日の夜に無理やり脱がされたであろう、汚い布切れを身に纏い、重い鎖を引きずり、座って朝食を待つ。
 だがなんだか上が騒がしい。いつも以上に上からの足音が騒がしく感じた。うるさいとは思ったが、そこまで気には止めていなかった。そしてようやく扉が開く音がし、今日はやけに遅いと思いつつ、ちゃんと朝食が用意された事に安心した、
 が私の目に映ったのは、明らかに主人ではなかった。顔も髪も背丈もすべて違う、血縁者ですらなさそうな男である。相手は
私に「もう大丈夫だ、お前を保護しに来た。」と一言、それで私はやっと主人から、つめたい鎖から解放されると理解できた。