Mutter

現場にて

オレは、大佐率いる五衛隊のうちの一つ、第二部隊を統率している

以下、指揮官
◯◯
◯◯
◯◯
負傷兵ミエル・リンド
◯◯
◯◯

以下、官士
◯◯
◯◯
……

負傷兵の、本国への帰還手続きを行って
休んだ


訓練はスポーツに似ている
実戦は命懸けだ
コンマ1秒でも早く、相手を仕止めた方が勝ちだ

明日の任務は、本拠地に近い
気が引き締まる
しっかり食事を摂って

こういう時に
食べれない眠れないは
居る意味が無いに近い

と思っている
負傷した兵士達のうめき声が聞こえて来る
しかし現状は薬だって充足では無い

「ギャー」
ある程度。

ブスッ
取って置きの痛み止めを、打ってやった

あとの連中は、鎮静剤を少々

まあいいんだいいんだ
これで

普通に人は、平等では無いと思っている
特に今時分このような時
敵　味方
女　子供
弱者　強者
取り立てて◯◯(←ゲイと言いたいらしい)


あと親友

オレの忠実な部下アイアン


アイアンにとって正義が保たれますように
自分にとって正義が

正義

それは重たい言葉だ

軽々しく口にすべきで無い
アジア人は、正義を
正義と本当の正義とかに分けたがる

女の子がいた

攻撃対象に居る
然(しか)るに

現地の言葉で、

「これが正義なの？　これが本当の正義なの？」
と何度も口にしていたような気がする

本当の正義
初めて耳にしたような気がする
オレは、
正義
とは
たった一つで
何か真実めいた

神が
真実を扱うのなら
自分達なら現実を使う
何か神に対する礼儀
のような
そういったもの
そういうものを
正義
ととらえる
そう考える

現実から学ぶ事は多い

正義性
とか言ったな
正義性

今度は性(性質)と来たか
面白い奴だった

負傷ついでに自白剤
まあいいんですけど